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パラドキシカル・リーダーシップ産学共同講座

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京都大学経営管理大学院とアルーの産学連携の取組みであるパラドキシカル・リーダーシップ産学共同講座に関連した内容をご紹介しています。
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#管理職

「稽古の思想」から考えるパラドキシカル・リーダーシップ。矛盾を抱え込むリーダーの在り方 Vol.2

昨今、変化の激しい社会情勢を背景に、一見相矛盾をする要素を内包した課題に対応するパラドキシカル・リーダーシップに注目が集まっています。しかしながら、矛盾を抱え込みながら両立するというのは簡単なことではありません。その重要性を頭で理解するだけではなく、「パラドックス・マインドセット」という、矛盾を受容しながら、それを創造的なエネルギーにつなげるあり方を身に着ける必要があります。 今回は、そんなパラドキシカル・リーダーシップを身に着け、実践するためのヒントについて、「守破離」の

「稽古の思想」から考えるパラドキシカル・リーダーシップ。矛盾を抱え込むリーダーの在り方 Vol.1

昨今、変化の激しい社会情勢を背景に、一見相矛盾をする要素を内包した課題に対応するパラドキシカル・リーダーシップに注目が集まっています。しかしながら、矛盾を抱え込みながら両立するというのは簡単なことではありません。その重要性を頭で理解するだけではなく、「パラドックス・マインドセット」という、矛盾を受容しながら、それを創造的なエネルギーにつなげるあり方を身に着ける必要があります。 今回は、そんなパラドキシカル・リーダーシップを身に着け、実践するためのヒントについて、「守破離」の

この時代に求められるのは矛盾するリーダー!?世界で数々の賞を受賞した書籍『両立思考』から学ぶパラドキシカル・リーダーシップ Vol.3

昨今、変化の激しい時代の中で、企業は、短期利益と環境配慮、既存事業の深化と新規事業の探索など、一見相反するが、相互依存し、持続する要素(パラドックス)を、同時に実現することが求められることが増えています。こうした状況の中で意思決定することがリーダーの重要な役割ですが、その際に「二者択一」の思考に縛られていると短期ではうまくいっても、中長期では思わぬ悪循環に陥ることがあります。 「二者択一」から「両立」へ経営の意志決定のパラダイムシフトが求められている今、経営学における「パラド

この時代に求められるのは矛盾するリーダー!?世界で数々の賞を受賞した書籍『両立思考』から学ぶパラドキシカル・リーダーシップ Vol.2

昨今、変化の激しい時代の中で、企業は、短期利益と環境配慮、既存事業の深化と新規事業の探索など、一見相反するが、相互依存し、持続する要素(パラドックス)を、同時に実現することが求められることが増えています。こうした状況の中で意思決定することがリーダーの重要な役割ですが、その際に「二者択一」の思考に縛られていると短期ではうまくいっても、中長期では思わぬ悪循環に陥ることがあります。 「二者択一」から「両立」へ経営の意志決定のパラダイムシフトが求められている今、経営学における「パラド

この時代に求められるのは矛盾するリーダー⁉世界で数々の賞を受賞した書籍『両立思考』から学ぶパラドキシカル・リーダーシップ Vol.1

昨今、変化の激しい時代の中で、企業は、短期利益と環境配慮、既存事業の深化と新規事業の探索など、一見相反するが、相互依存し、持続する要素(パラドックス)を、同時に実現することが求められることが増えています。こうした状況の中で意思決定することがリーダーの重要な役割ですが、その際に「二者択一」の思考に縛られていると短期ではうまくいっても、中長期では思わぬ悪循環に陥ることがあります。 「二者択一」から「両立」へ経営の意志決定のパラダイムシフトが求められている今、経営学における「パラド

『両立思考』の解説全文②経営学におけるパラドックス研究のこれから

また、本記事は後編です。前編はこちらの記事からお読みいただけます。 日本企業の課題感から見える 両立思考の意義とは 前編では、アカデミックな視点でパラドックス研究の歴史や位置づけを見てきた。  後編では実務家視点で、日本企業をとりまく課題からパラドックスを理解する必要性や両立思考の有用性について述べたい。  さて、最近、現場でよく耳にする経営の組織課題は以下のようなものである。 中長期の戦略としてESG経営やパーパス経営を掲げ、さまざまな施策に取り組んでいる。一方、現場

新刊『両立思考』の解説全文をご紹介します

2023年11月1日にアルーが監訳に携った『両立思考 「二者択一」の思考を手放し、多様な価値を実現するパラドキシカルリーダーシップ』(JMAM)が発売されました! 『両立思考 「二者択一」の思考を手放し、多様な価値を実現するパラドキシカルリーダーシップ』は、経営思想のアカデミー賞とも呼ばれるThinkers50において、Best New Management Books for 2023にも選出された名著の日本語版です。こちらです。 この記事では、私中村が、京都大学経営管理

パラドキシカル・リーダーシップ 産学共同講座 設立記念シンポジウム 「パラドキシカル・リーダーシップとは何か 後編」

昨今の「持続可能な社会に対する要求の高まり」「VUCAとも称される変化の激しい事業環境」「組織と個人の関係性の変化(囲い込みから相互選択へ)」といった社会情勢の変化は、多くの矛盾する要素を内包する課題=「パラドキシカルな課題」を経営リーダーに突きつけています。 こうした課題に対して、従来の経営論やリーダーシップ論では、「二者択一」の姿勢で臨むことが重要視されていました。それに対し、パラドキシカルな要素をいかに「両立」させていくかという問いを持って課題と向き合っていくリーダ

パラドキシカル・リーダーシップ 産学共同講座 設立記念シンポジウム 「パラドキシカル・リーダーシップとは何か 前編」

昨今の「持続可能な社会に対する要求の高まり」「VUCAとも称される変化の激しい事業環境」「組織と個人の関係性の変化(囲い込みから相互選択へ)」といった社会情勢の変化は、多くの矛盾する要素を内包する課題=「パラドキシカルな課題」を経営リーダーに突きつけています。 こうした課題に対して、従来の経営論やリーダーシップ論では、「二者択一」の姿勢で臨むことが重要視されていました。それに対し、パラドキシカルな要素をいかに「両立」させていくかという問いを持って課題と向き合っていくリーダ

パラドキシカル・リーダーシップ産学共同講座 メンバー紹介

この記事では、未来を担うリーダーを育成する産学共同講座、「パラドキシカル・リーダーシップ産学共同講座」を担当する各教授をご紹介します。 本講座は、京都大学経営管理大学院の関口倫紀教授とアルーにて設立した講座です。内容の社会的な意義を認められ、経産省「高等教育機関における共同講座創造支援事業」の共同講座創造支援事業費補助金の交付事業としても採択されています。 経済産業省 高等教育機関における共同講座創造支援事業 本講座の教員の皆さまに、設立に対する想いや今後の展望について