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可変なデザインモチーフ~ノンデザイナーが1年かけてCIとVIの策定にチャレンジした話③~

2023年4月、アルー株式会社では新たに策定したCI*1(コーポレートアイデンティティ)とVI*2(ビジュアルアイデンティティ)をリリースしました。いくつかの記事に分け、この度のCI/VI策定の想いや、策定した内容をご紹介していきます。シリーズになっていますが、記事はそれぞれ、単独でお読みいただけます。

本記事にはVI、デザインに関する内容をまとめています。
デザインは、固定のものであるという印象がありませんか?今回当社が決めたデザインは、可変であるというユニークさを持っています。

当社のデザインは、以下のように大きく2つに分かれています。
・デザインモチーフ(基本形)
・タイルパターン(基本形を組み合わせて作成したデザイン)

まずは、デザインモチーフをご紹介します。

この記事は、このような方に特におすすめです
● デザインについて関心がある
● VIの策定に関わっている
● デザイナーではないけど、急にブランド企画担当になって困っている



▲●■(三角、丸、四角)が秘めた無限の可能性


とってもシンプルな図形の基本である、▲●■(三角、丸、四角)を基本の形に定めました。

求めたものは、可能性の追究と、多様性の尊重です。特に可能性という言葉を連想する確固たる形は存在していないため、ここはパートナー企業の力をたくさん貸していただきました。

▲●■(三角、丸、四角)という形は、文化・年齢を問わず、比較的誰でも認識できる形です。しかし、大きさや色、そして組み合せ方を変えれば、あらゆるデザインを形作ることができます。とてもシンプルな形ではありますが、様々な図形の基とである、つまり本質の形であると考えています。

当社はアイデンティティ*3である「可能性の本質を広く深く追究する、静かな情熱を持ったチャレンジャー」でも、本質を追究する姿勢を表現しています。当社の姿勢と▲●■(三角、丸、四角)の在り方の共通点を見出すことができたため、この形を基本形とすることにしました。

当社のアイデンティティについては、こちらの記事に掲載しています。
ノンデザイナーが1年かけてCIとVIの策定にチャレンジした話①~「らしさ」と「価値」の探索~

*3:「自分たちは何者か?」という問いへの答え


また、当社代表取締役の落合はよく、アルーという組織をおでんに例えます。偶然にも、今回定めた▲●■(三角、丸、四角)は、おでんにも…見えなくありません。

アルーという組織は、おでんである


以上のような議論を重ね、ガイドラインを作成しました。なるべく平易に、シンプルに、「すっと伝わる」表現で全社展開をしました。

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▲●■はとてもシンプルな図形ですが、組み合わせ次第で無限の表現ができる、可能性あふれる図形たちです。
アルーにもたくさんの個性があります。みんな尖る必要もなく、みんな丸くなる必要もなく、みんな四角で整列する必要もありません。

それぞれの個性を組み合わせて形を作り、お客さまに価値を提供していく。
この可能性の広がりとアルーの多様性、そして提供する価値を表したのが、▲●■のデザインです。

CI/VIガイドラインより

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ポイント
● デザインは必ずしも、複雑である必要はない。伝えたい「想いが込められて」おり、かつ社内外に「すっと伝わる」ことが大事


社員がアレンジできる、可変デザイン


デザインというと、固定のマークなどが定められている印象がありませんか?もしくは、背景色に合わせて色違いものが2パターンほどあることも、よく目にするかと思います。これが良くないというわけではまったくありませんが、今回、当社が策定したデザインは、社員にアレンジの可能性を残した、可変デザインであるという点がユニークなところです。

基本形の中で、三角メインのデザイン、丸メインのデザイン、四角メインのデザイン、それぞれの形が均等配置されているデザイン、以上4つが基本構成となっています。

CI/VIガイドラインより。上段左から、三角メインの基本構成、丸メインの基本構成、四角メインの基本構成、均等配置の基本構成

さらに、各基本構成の中は25個のパーツに分かれています。同じ基本構成のパーツであれば、自由に組み合わせることが可能です。このパーツを、タイルパターンと呼んでいます。タイルパターンの組み合わせ方により、見える顔が変わります。本記事のトップ画像も、三角メインの基本構成の中から8つのタイルパターンを選んで作成しました。

ただし、自由というものは大変難しくもありますので、個人での組み合わせが難しい場合のために、テンプレートもいくつか用意しています。

CI/VIガイドラインより
CI/VIガイドラインより

デザインは、デザイン検討担当部門やデザイナーだけのものではありません。日々利用する社員にも、自分事としてデザインに触れ、自室の壁紙の模様替えをするように、デザインを考え、楽しんでもらいたいと考えています。そして社員がデザインに楽しんで触れる結果、社外の方にも「らしさ」が伝わる状態を作ることができればうれしいです。

ポイント
● デザインは、デザイン検討担当部門やデザイナーだけのものではない
● 現場社員がデザインに触れ、自信を持って意味を語ることができるための仕掛け作りが必要


名刺は4種。皆さんにお渡しできる名刺はどれでしょうか


これまでご紹介した通り、当社には▲●■(三角、丸、四角)、そして均等配置の4つの基本構成が存在しています。今回策定したデザインに合わせ、名刺も一新します。

どのパターンがお好きですか?


最初は均等配置を社員全員に配布し、以降は、4種の中から好きなデザインをセレクトできるようにしています。毎回均等配置を用意してもいいですし、複数を用意し、お客さまにあわせて渡す柄を変えることも可能です。

皆さんのお手元に渡るのは、どの柄になるのでしょうか。楽しみにしていてください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
デザインの関連記事は、こちらからご覧いただけます。


ノンデザイナーが1年かけてCIとVIの策定にチャレンジした話①~「らしさ」と「価値」の探索~
全体像や策定の理由、社内への伝え方などをまとめています。


社名の由来の「再定義」~ノンデザイナーが1年かけてCIとVIの策定にチャレンジした話②~
社名の由来を再定義するプロセスなどをまとめています。



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